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印刷インキとは

    印刷物の色を作り出すのに、一番重要なのはもちろんインキ(※)です。

    ※本サイトでは一般用語として耳なじみのある「インク」という表記を主に用いていますが、印刷の現場では「インキ」と表現することが多いです。明確な区別はなく、どちらも言葉として間違いではありません。このページでは「インキ」表記に統一します。

    インクジェットプリンター

    インキは、主に3つの材料を混合して作られます。

    1つ目は、色の基礎となる顔料や染料など、色のついた物質をさす「色料」。

    2つ目は、色料を版から出力メディアへ移動させるのを助け、最終的にメディアに定着させる媒介となる「ワニス」。

    3つ目は、乾燥性や耐性などを調整する「補助材」です。

    インキの3つの材料(色料・ワニス・補助剤)のイメージ画像
    画像はイメージです。実際のインキの材料とは異なります。

    色料

    印刷インキでは主に、水や油に溶けない固形粉末である「顔料」が用いられます。一方「染料」は水や油に溶ける性質を持ち、繊維に染み込むことで紙や布を着色するものです。

    顔料には「有機顔料」と「無機顔料」があり、現在は大部分が有機顔料です。

    有機顔料は石油などから合成された有機化合物です。無機顔料に比べて鮮明で着色しやすい一方、光や熱などにやや弱く退色しやすい性質があります。染料を加工して不溶性にしたもの(レーキ顔料)も含まれます。

    無機顔料は鉱物や金属から作られます。光や熱への耐性は高い一方、鮮明さや着色性では有機顔料に劣ります。

    顔料(ベンガラ)の写真

    ワニス

    顔料を印刷メディアに移動・定着させるための媒体です。色料を移動させることから、乗り物を意味する「ビヒクル(vehicle)」、広がって平らになろうとする性質(流展性)を色料に与えることから「展色材」とも呼ばれます。

    目的や印刷方法に応じて、樹脂、乾性油、溶剤を混合して使います。

    • 樹脂:ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂 など
    • 乾性油:大豆油、亜麻仁油、桐油 など
    • 溶剤:トルエン、酢酸エチル など
    油脂(大豆油)のイメージ

    補助剤

    インキに乾燥性や耐性などを与えるための添加剤です。印刷物の目的や印刷機の種類などによって様々に調合して使います。

    • 滑剤:インキの流動性を上げる
    • 消泡剤:印刷時にインキの抜け等を引き起こす泡をできにくくする
    • 酸化防止剤:油や樹脂の劣化を防ぐ
    • 分散剤:顔料の粒子を媒体中に均一に分散させてムラを防ぐ
    • 硬化剤:インキが固まるのを早める
    • 乾燥促進剤:溶剤等の乾燥を早める など
    インキ調合のイメージ

    季節や天候、出力メディアの性質などによってインキの付き方は変化します。一定の色で刷り上げるためには、日々の調整が重要です。

    製版色校正の工程を主に担う弊社ではインキの調合をすることはほぼありませんが、印刷会社と協力して、より良い色を消費者の皆様の元へお届けできるよう頑張っています。

    オフセット印刷機